2025.11.17
黒島 千春
皆様こんにちは、設計の黒島です。
本日は小屋裏エアコンについて少しお話しします。
小屋裏というと収納のイメージが強いですが、
実は家全体の温熱環境を整えるうえでとても大切な場所です。

そもそも小屋裏とは、屋根と天井の間にできるスペースのことです。
昔の家では暑さや寒さの影響を受けやすい場所でしたが、
最近の住宅は断熱・気密性能がしっかりしているため、
小屋裏も安定した温度環境をつくりやすくなっています。
そのため、小屋裏は“隠れた空調スペース”として活用できるようになり、
小屋裏エアコンという選択肢が生まれました。

小屋裏エアコンの仕組みですが、小屋裏にエアコンを1台設置し、
ダクトや吹き出し口を通して家全体を空調する仕組みです。
・家全体を一台で空調しやすい
・上部から空調するため、空気がゆるやかに循環し、温度ムラが少ない
・エアコン本体が室内から見えず、インテリア性を損なわない
といったメリットがあります。
とはいえ、気を付けたいポイントもいくつかございます。
・屋根断熱や気密性能がしっかりしているか
・結露しないよう湿気対策は万全か
こうした点をしっかり押さえて計画することで、
小屋裏エアコンは本領を発揮します。

小屋裏エアコンは、単にエアコンを置く場所を変えるというより、
小屋裏空間そのものを住まいの温熱デザインに組み込む考え方です。
小屋裏空間の使い方や空調の最適化について、
気になることがあればいつでもお問い合わせください!