2022.10.29
中塚 秀樹
地盤改良工事について
「環境パイル工法」を採用した現場の紹介をさせて頂きます
■環境パイル工法の特徴
地盤補強材として天然材料である木材を用いた工法です。
円柱状に成形した木材を圧入専用重機にて地盤中に無回転で圧入し、これを地盤補強材(杭材)として利用する工法です。
■品質
従来の木杭を用いた地盤補強技術は、腐朽やシロアリ等の影響が懸念され、耐久性に問題があると考えられていました。
本工法では、常水面(地下水位)以浅での木製補強材(杭材)の利用を可能とするため、JAS認定品もしくはAQ認証品である防腐・防蟻処理を施した木製補強材を用います。
■CO2削減
従来の戸建住宅における地盤補強工法はセメントや鋼材を使用するものが多く、それらはその材料製造段階で1トンあたり約0.8~2トンものCO2を排出していることから、1棟あたりのCO2の排出量は概ね8トンにもなります。
自然材料である木材を地盤補強材として利用することによって、環境負荷の軽減が図られ、当工法を採用することにより、1棟あたり約10トンのCO2を削減できます。